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近世武家集団の居住形態「陣小屋」に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05750588
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Architectural history/design
Research InstitutionKobe Design University

Principal Investigator

藤川 昌樹  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (90228974)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords陣小屋 / 近世 / 武家屋敷 / 藩邸 / 住宅 / 建築材料
Research Abstract

本研究の目的は、近世初期の将軍上洛時における諸藩の滞在先を素材として、武家集団の居住施設の一類型「陣小屋」の構成原理を明らかにすることにあった。そして、その方法として、これまでの研究をまとめるとともに、(1)藩政史料、(2)町方史料、(3)幕府史料、の3方向からの検討と、(4)一般の近世武家他・武家屋敷との比較、を想定していた。
このうち、今年度の研究は、(1)(4)の検討に力点を置くこととなった。中心となったのは山口県立文書館の史料調査である。同館には、陣小屋に関わる史料以外にも、江戸藩邸に関わる絵図・造営関係史料が多数収蔵されており、これらを閲覧・複写・整理・分析することに全力を注いだ。したがって、当初に予定していた京都におけるあり方の解明というよりも、「陣小屋」に関する一般的な理論の検討に比重が傾くこととなった。
検討の結果明らかになったのは以下のとおり。
1 「陣小屋」の構成は、中心となる書院などの上層住宅の系譜に属するものと、小屋として庶民住宅の系譜に属するもの、の二つの建築類型から構成されている。これは、江戸藩邸などの大規模な武家住宅や、さらに城下町の城郭と武家地を含めた領域における建築構成、と共通する性格を持つ。
2 「陣小屋」を建設するための建築材料は、「家道具」・「小屋道具」の二元的な構成を有しており、これは1の知見と対応するものである。しかも、これらの材料はリサイクルされており、武家集団の居住施設として集団にとっては恒常的な建築的ストックと呼べるものであった。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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