遺伝子ノックアウト法による免疫グロブリンGFc受容体の機能解析
Project/Area Number |
05750718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物・生体工学
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
高井 俊行 岡山大学, 工学部, 助教授 (20187917)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Fcレセプター / 遺伝子ターゲティング / ES細胞 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
免疫グロブリンFc受容体(FcR)は免疫担当細胞の膜表面上に存在し、抗原抗体複合体の結合によって貧食活性、細胞傷害活性、エフェクター細胞からの炎症メディエーターの放出などの引金を引く重要な分子である。しかしその分子的実体が遺伝子クローニングによって明らかになったのは比較的最近であり、IgGのFcR(FcgammaR)はマウスでは3種類存在し、それぞれ発現されている免疫担当細胞に特異性が見られることなどが解明された。申請者は、近年特にその有用性と結果の明快さが注目されている遺伝子ノックアウト法に着目し、これまで生体の免疫系においてその機能がほとんど分かっていないII型FcgammaRの機能を遺伝子ノックアウト法を用いて明らかにするために以下の研究を行った。まず、129系マウスのゲノムライブラリーからII型FcgammaRのcDNAをプローブとして遺伝子を単離し、制限酵素マップを作成した。相同組換え効率を上昇させるためにポリ(A)トラップタイプのベクターおよび通常のpPNTを骨格としたターゲティングベクターの構築に取り組み、相同領域が約7.5kbと約8.5kbのベクターを組み立てた。これらを129系マウス由来の胚幹(ES)細胞であるJ1にトランスフェクトし、G418およびFIAUを用いる2重選択により両耐性のES細胞クローンを単離した。これらのゲノムDNAのサザンプロットによる解析の結果、数個のクローンにおいてII型FcgammaR遺伝子座にターゲティングが起こっていることを確認した。現在C57BL/6マウス由来の胚にこれらのクローンをマイクロインジェクションし、キメラマウスの作成に取り組んでいる。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)