酵素および窒素架橋(mu-O,mu-N)複核ルテニウム錯体の合成と官能基導入反応
Project/Area Number |
05750765
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大島 正人 東京工業大学, 工学部, 助手 (20223810)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ルテニウム / メタラサイクル / ヒドロキソ錯体 |
Research Abstract |
mu-ヒドロキソ四核ルテニウム錯体[(eta^5-C_5Me_5)Ru(OH)]_4(1)とアセチレン類(RC≡CR)の反応を行い、新規な二核ルテニウム錯体[(eta^5-C_5Me_5)Ru-RCCRCRCORRu(eta^5-C_5Me_5)](2)を得た。錯体2 は、アセチレン二分子に由来する四個の炭素を含む五員環メタラサイクル構造を有しており、また環内の炭素のひとつはオキソ化されていることがわかった。錯体 1 とアセチレンジカルボン酸ジメチルエステルとの反応で得られた錯体から良好な単結晶が得られたのでX線構造解析により構造の詳細を明らかにした。これらの分析の結果、2 が生成する過程には 1 の架橋ヒドロキソがendoの立体化学でアセチレンを攻撃するステップが含まれることがわかった。 錯体 1 とジエン類との反応では目的とする有機化合物の酸素官能基化は進行しなかったが、いくつかの反応のうち、ノルボルナジエンとの反応では安定化配位子のペンタメチルシクロペンタジエニルのメチル基が酸素官能基化した生成物が得られた。これまで、ペンタメチルシクロペンタジエニル基のメチル基の炭素-水素結合が切断された例は数多くあるが、何らかの官能基が導入された例は少ない。反応の詳細は現在検討中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)