Project/Area Number |
05760001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
土岐 精一 北海道大学, 理学部, 助手 (80212067)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | beta1,3エンドグルカナーゼ / セクロピン / ダイズ / イネ / 形質転換 / エレトロポレーション / 耐病性 |
Research Abstract |
これまでにダイズのbeta-1,3エンドグルカナーゼ(EG)遺伝子、セクロピア蚕のセクロピン遺伝子のcDNAをエレクトロポレーション法でイネプロトプラストに導入し、いくつかの形質転換体を得ている。本年度はこれらの形質転換体における外来遺伝子の発現と病原菌に対する感受性について解析を行った。 まずEG遺伝子導入個体については、ウエスタンブロッティングによりEGの発現を調べた。その結果、形質転換体においてのみ、EGの分子量の位置にバンドが検出された。また、ラミナリンを基質としたアッセイにより酵素活性を測定し、形質転換体においては、還元糖を生成する活性がコントロール(非形質転換体)の1.5-2.5倍に上昇している事が確認された。しかしながら紋枯病菌の接種試験を行ったところ、形質転換体とコントロールの間で感受性に顕著な差異を見出せなかった。現在細胞レベルでの感受性の差異について検討を行うと共に、EGの活性のさらに高い個体を作出することを試みている。 セクロピン遺伝子導入個体については、その発現量を定量するために抗セクロピン抗体を作出する必要がある。そこで抗原となるセクロピンを精製する目的でセクロピン遺伝子を大腸菌で発現させる事を試みたが成功しなかった。この理由としてセクロピンは抗菌活性を有するため、発現した大腸菌が生育できないことが考えられる。現在真核の系で発現させることを考えている。
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