レトロポゾンを利用した新たな突然変異体作成法の開発
Project/Area Number |
05760007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉岡 泰 名古屋大学, 理学部, 助手 (60202397)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | レトロポゾン / SINE / 植物染色体 |
Research Abstract |
すでにin vitroでは転写されることがわかっているクローンを含む合計3つのTS familyのクローンをAgrobacterium tumefaciensを介してArabidopsis thalianaの染色体DNA上に導入し、染色体DNA上にTS familyを持つ形質転換植物を合計16系統作成した。これらの植物内でTS familyの転移が起こっているか否かをサザンハイブリダイゼーションおよびサザンハイブリダイゼーションよりもさらに高感度なインバース PCR法によって調べたが、いずれの形質転換植物体においてもTS familyの転移は検出されなかった。タバコや、イネにおいて内在性のレトロポゾンが植物細胞をカルス化さすることが報告されているので、さらに一系統の形質転換植物については、自家受粉して得られた第2代の植物の一部の根をカルス化しTS familyの転移が起こっているかをインバースPCR法によって調べた。しかし、この植物においてもTS familyの転移は検出されなかった。TS familyが転移するためにはそれに先だってTS family転写されなければならない。そこで、一系統の形質転換植物については、染色体DNA上に存在するTS familyが実際に転写されているかどうかをノザンブロット解析によって調べた。しかし、in vitroで転写されているTS familyを染色体上に導入したにもかかわらず、転写産物は検出されなかった。現在、TS familyの転写が、TS familyが存在する染色体上の位置に依存している可能性を考え、他の形質転換植物についてもTS familyが転写されているか否かを解析している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)