Project/Area Number |
05760023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 和弘 東京大学, 農学部, 助手 (60242161)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 鳥類 / 植生 / 植被率 / 常緑樹 / 低木層 / 二次林 / 緑地環境評価 / 公園緑地 |
Research Abstract |
概要 東京都文京区内の公園緑地16ヶ所を選び、空中写真の判読と現地調査による植生の検討の結果から、種組成と階層構造、および植生の広がりや異なるタイプとの植生との隣接の状態を考慮し、30ヶ所の調査地点を設定した。加えて、埼玉県所沢市の公園緑地および残存二次林を比較調査の対象とした。公園緑地の植生は、鳥類群集の種組成から「常緑樹林型」「解放的樹木群」「二次林型」「常緑・落葉混在型」に分けられ、後のものほど種が豊富になっていた。群集生態学的多変量解析手法であるTWINSPANとCCAにより、鳥類群集の種組成に影響を与える要因を特に植生に注目して検討したところ、植被率の増大に従って鳥類の個体数のと樹林地性の種数の増加が見られたことに加え、低木層の発達および落葉樹と常緑樹の適度な混在が、多様な鳥類群集の維持に重要な役割を果たしていることがわかった。出現した鳥類種の植生利用パターンを検討したところ、メジロ、ヒヨドリなどの種で落葉樹よりも常緑樹を(餌場および避難場所として)選好する傾向が見られたこと、アオジ、ウグイスなどが発達した低木層を好み、また低木層が発達した場所ではシジュウカラ、スズメ、メジロ、オナガ、ヒヨドリなども好んで低木層を利用していることなどが明らかになった。これらの結果は、植生と鳥類群集の対応関係の分析結果を裏付けるものである。以上の結果から、鳥類群集の維持のための公園緑地整備指針を策定できるものと考えられる。さらに、調査結果から都市域の鳥類は「都市鳥(ドバト、スズメ)」「準都市鳥(シジュウカラ、ヒヨドリなど)」「樹林性鳥類(アカハラ、ルリビタキ、ウグイスなど)」「水鳥」「偶生種」の5つに分けられた。「準都市鳥」の分布は住宅地の緑被の状況を、「樹林性鳥類」の分布は公園緑地自体の植生の状態を、それぞれ指標するものと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)