Project/Area Number |
05760099
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
入江 一浩 京都大学, 農学部, 助手 (00168535)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 発癌プロモーター / 光アフィニティーラベリング / プロテインキナーゼC / インドラクタム / テレオシジン / フォルボールエステル |
Research Abstract |
プロテインキナーゼC(PKC)は、細胞内情報伝達におけるキ-エンザイムであると同時に、発癌プロモーター(フォルボールエステル、テレオシジン)の主要なターゲットとしても注目されている。最近、これらのプロモーターはPKCのC1領域に結合することが示されてきているが、その結合に関与しているアミノ酸残基は全く不明である。光アフィニティーラベリングはこの問題を解明するための一手段であることから、本研究においては、多彩な光反応性フォルボールエステルおよびテレオシジンを合成し、PKCに対する光反応性プローブとしての有効性を検討した。 これまでの構造活性相関の知見に基づき、光反応性基をフォルボールの3位あるいは12位に導入したプローブ、およびテレオシジンの共通基本骨格であるインドラクタムVの7位に導入したプローブ、計5種類を合成した。これらのプローブはいずれもPKCに対して高い結合能を示し、またトリチウム標識も市販のトリチウム標識試薬を用いることにより容易に達成された。 ところで光アフィニティーラベル実験には少なくとも10mg程度の純粋な酵素標品が必要であるが、多くのアイソザイムからなるPKCではそれを天然より得ることはきわめて困難である。そこでPKCのC1領域に存在するシステインに富んだ配列を持ったペプチドを複数合成したところ、ペプチドCと命名した合成ペプチドがフォルボールエステルに対して天然のPKCの約1/20という高い結合能を有することを初めて見いだした。今回合成したプローブおよびPKCのモデルペプチドを用いた光アフィニティーラベル実験は、現在進行中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)