ホスフィン型新規螢光試薬の血漿中過酸化脂質の超高感度分析への応用
Project/Area Number |
05760101
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食品科学・栄養科学
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
赤坂 和昭 東北大学, 農学部, 助手 (10201881)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 高速液体クロマトグラフィー / 脂質ヒドロペルオキシド / 螢光分析 |
Research Abstract |
申請者が開発した過酸化脂質の高感度分析システムを用い、ヒト血漿中のコレステロールエステル(CE)及びトリアシルグリセロール(TG)の各ヒドロペルオキシド(HPO)の同時分析法を確立した。ヒト血漿0.25mlに抗酸化剤であるBHTと内標準物質、及びメタノールとヘキサンを加え振盪、遠心分離により脂質を抽出し、減圧濃縮後分析装置に導入した。本法により、CE及びTGの各HPOを80-90%の回収率で再現性良く定量することが可能であった。新鮮血漿を分析した結果CE-HPOのみが検出されTG-HPOは検出されなかった。更にポリアニオンとマグネシウムを用いた血漿リポタンパクの沈殿分画法を応用し、HDLとLDL+VLDLの各リポタンパク画分中のHPOの分析法を確立し、それぞれの画分中のCE-HPOレベルを明かとした。また、同法を用いヒト血漿中にホスファチジルコリン(PC)-HPOを添加することによりCE-HPOが生成することを確認し、更にこれがレシチン-コレステロールアシル基転移酵素(LCAT)によることを証明した。 一方、これまで困難であった中性脂質とリン脂質のHPOの同時分析を行うための新しい分析システムを開発した。予備分離カラムにより中性脂質とリン脂質(PC)を分離し、カラムスイッチングを用いオンラインで各画分をそれぞれ分離するための分析カラムに導いた。更にカラムからの溶出液の必要な部分をカラムスイッチングによりDPPPを用いた検出系に導くことにより目的のHPOを高感度で検出することができた。本法により、PC、TG及びCEの各HPOをpmolレベルで再現性良く同時定量することが可能で、ヒト血漿中の過酸化脂質分析への応用も可能であった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)