高等動物におけるビタミンB_<12>補酵素合成機構の解明
Project/Area Number |
05760116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食品科学・栄養科学
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Research Institution | Hagoromo Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
渡辺 文雄 羽衣学園短期大学, 家政学科・食物専攻, 助教授 (30210941)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ビタミンB_<12> / アデノシルコバラミン / メチルコバラミン / シトクロムP450レダクターゼ / シトクロムb5レダクターゼ / シトクロムb5 / ミトコンドリア / ラット |
Research Abstract |
ラット肝臓ミトコンドリア膜画分からビタミンB_<12>補酵素の合成に関与するNADH型およびNADPH型アクアコバラミンレダクターゼを精製し、その酵素化学的物質を解明した。NADPH型酵素はミトコンドリア膜より1%Triton X-100/1%デオキシコール酸で完全に可溶化され、各種クロマトグラフィーを用いて電気泳動的に均一にまで精製した。本酵素は分子量65000の単一のポリペプチドからなるフラボプロテインであった。酵素1モルあたり1モルのFADとFMNを含有していた。また、本酵素はミクロソームのシンクロムP450レダクターゼ(ミクロソームのNADPH型アクアコバラミンレダクターゼ)抗体と反応したが、ペプチドマッピングやフェノバルビタール誘導の挙動の相違から両酵素は異なるタンパク質であることが明らかとなった。一方、NADH型アクアコバラミンレダクターゼは1%TritonX-100で完全に可溶化されたが、DEAE-セファロースカラムクロマトグラフィーにより活性が顕著に消失したが、NADH-シトクロムcレダクターゼ(b-タイプシトクロムとシトクロムb5レダクターゼ複合体)活性とアクアコバラミンレダクターゼ活性は同一の挙動を示した。また、ミトコンドリア膜画分よりb-タイプシトクロムとシトクロムb5レダクターゼをそれぞれ精製し、再構成実験を行った結果、非常に高いアクアコバラミンレダクターゼ活性が検出された。これらの結果よりミトコンドリアのNADH型アクアコバラミンレダクターゼはb-タイプシトクロムとシトクロムb5レダクターゼ複合体であると結論した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)