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海中の濁りで荒廃した藻場の再生に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05760150
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General fisheries
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

荒川 久幸  東京水産大学, 水産学部, 助手 (40242325)

Project Period (FY) 1993 – 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords藻場再生 / 遊走子 / 懸濁粒子 / 堆積粒子 / 分散 / 着生 / 基質傾斜
Research Abstract

大型褐藻類によって形成される海藻群落(藻場)は、稚仔魚の生育場やアワビ・サザエ等の摂餌場として重要な役割をはたしているが、近年沿岸や内湾域では繁茂していた藻場の枯渇する現象が多くみられ、藻場の再生が必要となっている。これらの海域に共通した特徴は濁った河川水の流入量が多く、海水が非常に濁っている事である。すなわち、河川から放出された懸濁粒子が藻場の成育を疎害し、枯死させる原因となっていると考えられる。
そこで本研究では海中の濁りにより荒廃した藻場の再生に資する事を目的として、第1に藻場荒廃海域の遊走子の分散について数値シミュレーションの方法より調べた。第2に濁りのある海水中で遊走子の着生に最適な基質の傾斜度について検討した。
結果は以下のように要約される。
1.清澄な海水中(SS;約0.2mg/1)に放出された遊走子の着底密度は、放出数を100%とすると、放出点直下で0.047%/cm、水平距離10mで0.020%/cmのようになった。これに対し、懸濁海水中では海水の濁り濃度の増加に伴って、遊走子は広範囲に分散し低密度で着底した。一方、藻場の形成範囲は濁り濃度の増加で著しく減少し、10mg/1の濁り濃度では濁りのない場合の約1/10となると推定された。
2.ろ過海水中の遊走子の着生率は基質の傾斜度の増加に対して、ほぼ直線的に減少した。これに対し、懸濁海水中では濁り濃度の増加に伴って、傾斜度の違いによる着生率の差が小さくなった。また、基質上に堆積粒子のある場合の着生率は、わずかな粒子の堆積で著しく低下し、3mg/cm^2の量では各傾斜度の基質で皆無となった。ここで、傾斜した基質への粒子の積もりにくさの影響を考え合わせると、傾斜度が大きいほど着生率が高くなった。さらに、流水中での着生率は流れに対して傾斜度の大きな基質ほど高くなった。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 荒川 久幸: "褐藻類ワカメ・カジメ遊走子群の分散に及ぼす海中懸濁粒子の影響" 日本水産学会誌. 60. 61-64 (1994)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

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Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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