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フグ血液中のテトロドトキシン輸送物質の検索

Research Project

Project/Area Number 05760163
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Fisheries chemistry
Research Institution東京水産大学

Principal Investigator

長島 裕二  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40180484)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsフグ / 血液 / フグ毒 / テトロドトキシン
Research Abstract

フグの組織別毒性は種類、地域、時期ごとに詳細に調べられているが、血液中の毒性については報告例が少なく、毒の存否さえ定かではない。そこで、本研究ではまず魚体の大きなトラフグを用い、心臓から血液を得ようと試みた。しかし、フグから血液を得ることは予想以上に難しく、得られる血液の量もごく少量に過ぎなかった。毒性試験はトラフグから得た血液を遠心分離し、上清を試料とし、これを食品衛生検査指針のフグ毒定量法に従って行った。その結果、毒性は無毒(3MU/ml未満)〜4MU/mlで、トラフグ血液の毒性は低かった。
一方、養殖トラフグにトリチウムラベルしたテトロドトキシン(TTX)を腹腔内投与すると、1時間以内に全ての組織から毒が検出されたという報告(Watabeら、1987)があり、このことから血液によるTTXの輸送が示唆された。そこで、本研究ではin vitroでの実験を行った。すなわち、トラフグから得た血液(血漿)試料(3MU/ml未満)にTTXを添加し、20℃ど振とうし、TTXの消長をTTXアナライザーで観察した。しかし、TTXアナライザーどみるかぎり、添加したTTX量に変化は認められず、また、他の成分への変換や移行も認められなかった。
本研究では、血液中のTTXを輸送する物質の検索を行うことを目的としたが、前述のように、フグから血液を得ることが非常に困難であったこと、血液の毒性値も最大で4MU/mlと低かったため、血液中のTTX成分組成については検討できなかった。また、TTX輸送物質についてはin vitroでのTTX添加実験でTTXは血液(血漿)に結合しなかったため、残念ながら輸送物質の検討はこれ以上行えなかった。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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