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魚類シトクロムP-450cDNAを用いた環境汚染判定法の開発

Research Project

Project/Area Number 05760165
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Fisheries chemistry
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

大嶋 雄治  九州大学, 農学部, 助手 (70176874)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsP-450 / 環境汚染 / 指標 / 魚 / DNA / PCR
Research Abstract

マコガレイP-450遺伝子の増幅:既に塩基配列の判明しているウナギP-450遺伝子の情報を基に、PCRプライマーを作制した。次いでマコガレイ肝臓より全DNAを抽出し、cDNAを鋳型としてPCRによりP-450遺伝子を増幅したが、目的の遺伝子は増幅しなかった。本原因として、P-450をコードする遺伝子の中に、イントロン(非翻訳部分)があるため、増幅されなかったと考えられた。よって、生きたウナギの肝臓よりmRNAを抽出後、DNAに逆転写を行った後、PCR(RT-PCR)を行った結果、約300bps付近にDNAが増幅された。よって、このDNAを精製し、ダイレクトシーケンス法によりその塩基配列を決定した。
環境調査: 九州北部博多湾内で、汚染された水域および清浄な水域よりマコガレイを計10個体釣りにより採取した。肝臓は現場で直ちに抽出して液体窒素で凍結、-80℃で保存した。肝臓の細胞分画を行い、P-450含量とその酵素活性を測定した結果、P-450含量およびP-450によって触媒されるbenzo[a]pyrene hydroxylaseの活性は、汚染魚で対象魚にくらべ有意(p<0.01)に高かった。しかし、肝臓よりmRNAを抽出しRT-PCRを行ったが目的とするDNAは検出されなかった。
以上の結果より、汚染されたマコガレイの肝臓におけるP-450含量は高く、誘導が起こっていたと考えられる。また、P-450のmRNAが検出されなかった原因は採集、凍結、保存(-80度)時にmRNAが分解されたと推定された。
本研究の結果、環境汚染によるマコガレイのP-450の誘導が明らかとなった。今後は、再度マコガレイの採取を行い、生きた魚よりmRNAを抽出、RT-PCRによってP-450mRNAの発現を明らかにして行く予定である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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