Project/Area Number |
05760234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
池 和憲 社団法人北里研究所, 家畜衛生研究所, 研究員 (50159597)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Aerobactin / Chicken / Escherichia coli / Plasmid / Serum resistance / Virulence factor |
Research Abstract |
私共は、鶏大腸菌症由来大腸菌に関し、血清型O2およびO78、またType 1もしくはFmsha線毛を保有するものが多い事、ならびにその病原因子としてはAerobactin系鉄取り込み能および血清抵抗性が重要である事を既に報告した。また野外で最も多く検出される血清型O2に属する分離株には100メガダルトン(Mdal)プラスミドが多く検出され、本プラスミドがAerobactin系鉄取り込み能および血清抵抗性をコードしている事も報告した。そこで平成5年度にはさらに以下の研究を行ったので報告する。 1.鶏大腸菌症由来大腸菌S-20株(O2:K^+:NM:Fmsha^+)に存在する100Mdalプラスミドについてその制限酵素地図(BamHI)の作成を試みた。制限酵素地図は100Mdalプラスミドを制限酵素BamHIおよびSau3AIで部分消化後、コスミド(pHC79)との組換え体を作成し、その解析により行った。100MdalプラスミドのBamHI切断フラグメントの配列はB1(42kb)-B11(2.4kb)-B2(35kb)-B10(3.2kb)-B16(0.6kb)-B5(7.9kb)-B9(3.5kb)-B7(6.4kb)-B4(8.3kb)-B17(0.4kb)-B6(6.8kb)-B13(1.3kb)-B3(22kb)-B8(4.4kb)-B14(0.9kb)-B15(0.7kb)-B12(2.2kb)-B1(計17断片;約148kb)の順であった。種々のBamHI断片を含む組換え体の解析によりAerobactin系鉄取り込み能はB4-B17-B6-B13の断片内に、また血清抵抗性はB2の断片内にコードされている事が明らかとなった。 2.B4-B17-B6-B13の断片を有するプラスミドをHindIIIで消化後、プラスミドベクター(pACYC184)でクローニングを試み、Aerobactin系鉄取り込み能の遺伝子を約15kb断片内にクローニングすることができた。 3.B2の断片を有するプラスミドをBamHIおよびClaIで消化後、プラスミドベクター(pBR322およびpBluescriptIISK^+)にクローニングを試み、約3kb断片内に血清抵抗性遺伝子をクローニングすることができた。
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