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鳥類の鉛中毒症における神経病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 05760238
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Applied veterinary science
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

落合 謙爾  北海道大学, 獣医学部, 講師 (80214162)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords鉛中毒 / 鉛 / 鉛脳症 / アストロサイト(星状膠細胞) / 血管周囲性好酸性硝子様顆粒 / GFAP / 血液・脳関門
Research Abstract

1.急性鉛脳症の実験系の確立:鶏幼雛を用いて、飼料中カルシウム(Ca)が及ぼす鉛毒性への影響を検討した。実験は2日齢の幼雛に鉛散弾を摂取させた後、飼料中Ca含量が異なる4種の高繊維飼料を給与して行った。その結果、実験的に作出した急性鉛脳症は、病理学的に出血性と浮腫性の二つの型に区別され、血管周囲性好酸性硝子様顆粒の出現頻度、さらに鉛脳症の病態は、飼料中のCa含量に大きく影響を受けることが明らかにされた。免疫組織学的に、硝子様顆粒は、GFAP陽性細胞の突起の近傍あるいはそれに一致して形成されていた。電顕的にも同様の所見が得られ、トリパンブルー注入法により血液・脳関門の破壊が証明された。以上より、高濃度の鉛に暴露した鶏幼雛のアストロサイトは、極めて強く反応し、本症の特徴病変とされる好酸性硝子様顆粒を高率に形成することが実験的に証明された。また、血管周囲に位置するアストロサイトは、鉛による脳内毛細血管の障害に反応し、GFAP陽性となった後、硝子様顆粒を形成することが示唆された。
2.年齢に伴う脳病変の発生頻度の推移:8日齢および30日齢の若齢鶏(1群5〜7羽)に鉛散弾を摂取させ、死亡率および脳病変の有無を検索した。その結果、鶏では2、8、30日齢と日齢を増すにつれて脳に与える鉛の影響は低下することが明らかになった。鶏では一般に血液・脳関門が完成される時期は約4週齢といわれている。従って、今回の成績によって、血液・脳関門の完成(約4週齢)と幼鶏の鉛抵抗性の発現の時期は一致せず、8日齢時に既に鉛抵抗性が認められることが明らかにされた。
鶏幼雛の鉛抵抗性の発現機序とアストロサイトの関連性が推察されるため、今後この点について好酸性硝子様顆粒の存在意義とともに形態学的に解明する計画である。なお、成績1については投稿準備中である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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