新しい技術によるヒスタミンH-3受容体の構造と機能の解明
Project/Area Number |
05770057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷内 一彦 東北大学, 医学部, 講師 (50192787)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ヒスタミン / ヒスタミンH-3受容体 / 脳 / 除神経 / 結合実験 / S-メチルチオペラマイド |
Research Abstract |
1.ヒスタミンH_3受容体の機能を明かにするために、アンタゴニストの[^3H][^<11>C]標識体開発とその結合特性を明かにした。我々が開発したH_3受容体アンタゴニストは数種類で、いちばんはじめに報告されたチオペラマイドの誘導体である。S-メチルチオペラマイド、AQ139などを[^3H]あるいは[^<11>C]標識した。世界ではじめて開発された[^3H]標識アンタゴニストを用いてその結合特性を明かにしたところ、アゴニストである[^3H]alpha-メチルヒスタミンより約3倍結合量が多く、脳において2個の結合部位を見いだした。[^<11>C]標識H_3アンタゴニストを用いて、インビボでの画像化の可能性を検討した。現在の段階では脳への移行性が十分ではなく、新しい標識体をさらに開発する予定である。 2.動物モデルによる受容体オートラジオグラフィー法を用いて、幾つかの除神経に伴ってH_3受容体が増加することを明かにした。眼球摘出によって上丘のH_3受容体、黒質緻密部ドパミンニューロンの破壊により、線条体と黒質網様部のH_3受容体が増加した。 H_3受容体のクローニングにはいまだ成功していないが、ある程度本研究助成を得ることによってH_3受容体の性質がおぼろげながら分かってきた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)