Project/Area Number |
05770127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
田崎 和洋 福島県立医科大学, 医学部・第一病理, 助手 (70244382)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ヒトリンパ球アルカリホスファターゼ / PCR法 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
1.PCR法によるヒトリンパ球アルカリホスファクターゼ(ALP)遺伝子の増幅と解析 (1).ヒト胎盤ALPおよびヒト肝ALP遺伝子の塩基配列を比較し、特にホモロジーの高い領域3カ所を選んでプライマーを作製した。 (2).ヒトリンパ球ALPを発現する悪性リンパ腫細胞株(Kobayashi cell line)からmRNAを抽出し、cDNAを合成した。 (3).(2)の合成cDNAをテンプレートとし、(1)で作製したプライマーを用いてPCR法を行ったところ、約400bpのPCR産物を得た。さらにこのDNA断片にシークエンスを行った結果、ヒト肝ALPcDNAにほぼ一致した塩基配列を示した。このことは、Kobayashi cell lineリンパ腫細胞からヒト肝ALP遺伝子を増幅した可能性も示唆される。現在、Kobayashi cell lineリンパ腫細胞、ヒト胎盤、肝、骨等のtotalRNAに(3)のPCR産物をDNAprobeとしてNorthern法を行い、(3)のPCR産物によって各組織由来のALPmRNAの発現が確認できるか否かを追試するとともに、そのサイズを比較検討中である。 2.cDNAライブラリーからのヒトリンパ球ALP遺伝子の単離 (1).上記1-(2)で合成したcDNAをlambdaファージベクター(lambda-ZAP)に組み込み、cDNAライブラリーを作製した。 (2).(1)のcDNAライブラリーに1-(3)のPCR産物をprobeとしてスクリーニングを行ったところ、3個の陽性プラークが得られた。今後、これらのプラークに組み込まれたDNA断片にシークエンスを行い、1-(3)のPCR産物および、ヒト肝等各種ALP遺伝子の塩基配列と比較検討する予定である。
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