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機能異常状態における下垂体前葉の分泌機構におけるクロモグニンの役割

Research Project

Project/Area Number 05770163
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Experimental pathology
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

前田 環  大阪医科大学, 医学部, 講師 (00173708)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords下垂体前葉 / クロモグラニン
Research Abstract

神経内分泌系細胞に広く分布しているクロモグラニンのプロラクチン分泌に果たす役割を検討するため、エストロゲンで誘発したラット・プロラクチン産生腫瘍においてプロラクチンとクロモグラニンのmRNA発現とペプチドおよび蛋白に変化を形態学的に検討した。正常下垂体およびプロラクチン産生腫瘍で、プロラクチンについて免疫染色・ISHの両方で検索したところ、腫瘍においてより多くの細胞で陽性を示した。一方、クロモグラニンについても免疫染色・ISHの両方で陽性を示す細胞が認められるが、腫瘍における陽性細胞数を正常と比較した際の増加傾向はプロラクチンの増加に比べて軽度であった。さらに血中プロラクチンの上昇に固体差が大きいため有意差がでないが、血中レベルが10倍以上に増加したものがあるにも関わらず形態的に確認できる増加(プロラクチン蛋白・mRNA陽性細胞数と重量から計算)が少ない。また電顕レベルのオートラジオグラフィーでクロモグラニンの動態を観察したが、正常・腫瘍ともクロモグラニンについては標識アミノ酸の十分な取り込みが確認できなかった。オートラジオグラフィーについては実験条件を変えてさらに検討する必要があるが、顆粒の閉口分泌を介さない分泌経路の存在することが示唆されている機能亢進状態において、クロモグラニンがラットにおいて血中でのプロラクチン上昇に平行する増加を示さないということは、クロモグラニンが分泌顆粒合成に際しての補助蛋白という考え方を支持する一つの根拠になりうる。
今回、オートラジオグラフィーの条件決定に時間がかかり、十分なデータ数がえらず有意差検定に至らなかった。今後はさらに至適な条件を決定した上でデータ数を増やし、形態計測による検討を加えていく必要がある。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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