細菌金属プロテアーゼによるブラジキニン産生系の活性化の機構
Project/Area Number |
05770190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三好 伸一 岡山大学, 薬学部, 助手 (60182060)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 金属プロテアーゼ / ブラジキニン / 病原因子 |
Research Abstract |
1.ヒトの創傷感染症や敗血症の原因細菌であるVibrio vnlnificusは金属プロテアーゼを分泌している。このプロテアーゼによって、ヒトのハーゲンマン因子-血漿カリクレイン-キニン系が活性化され,血管透過性の亢進,疼痛,降圧などの薬理作用を持つブラジキニンが産生された。 2.プロテアーゼはハーゲンマン因子と血漿プレカリクレインの両方の前駆体に直接作用し,これらを限定分解して活性のある型に変換させた。その結果,血漿カリクレインが効率よく産生され,高分子型キニノーゲンからブラジキニンが切り出された。 3.他のヒトの病原細菌であるV.mimicusとV.cholerae non O1も金属プロテアーゼを分泌している。これらの細菌の金属プロテアーゼをヒト血漿に作用させた場合にもヒトのハ-ゲマン因子-血漿カリクレイン-キニン系が活性化された。 4.これらの細菌由来の金属プロテアーゼは互いによく似た基質特異性をしていた。よって,ブラジキニン産生系の活性化の機構も同様であると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)