Project/Area Number |
05770213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森田 公一 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (40182240)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 日本脳炎 / 感染防禦 / 中和 |
Research Abstract |
日本脳炎ウイルスはフラビウイルス科に属し黄熱病ウイルスやデング熱ウイルスと同じ仲間である。フラビウイルス粒子の表面には1種類の糖タンパク質(E)が存在しウイルスの細胞への吸着、侵入、細胞融合に関与し、また宿主の感染防禦においてはウイルス中和抗体の唯一の標的となっている。 著者らは近年、E蛋白のC末端中の約80残基のペプチドの中に一次構造のみで感染防禦抗原となる部位の存在することを発見した。さらにインフルエンザウイルスとの比較から日本脳炎ウイルスのこのE蛋白領域はインフルエンザウイスHA蛋白のH2、即ち細胞融合発現部位に相当する部位を含むのではないかと考えた。この未知の感染防禦抗原について1)感染防禦に関わるアミノ酸1次構造を詳細に解析し,2)この部位の機能を検証し,3)そのワクチンとしての可能性を検討することを目的としてこの研究を行なった。 現在(2月末日)までに上記目的の1),2)をほぼ終了した。即ち、日本脳炎ウイルス蛋白質C末端の種々の長さの遺伝子断片をPCR法により作成しこれを大腸菌発現ベクターにクローニングし大腸菌内で産生された日本脳炎蛋白を精製した後、マウスに免疫してその後マウス体内で産生された抗体のウイルス中和能を検証した。その結果このウイルス中和抗原はE蛋白C未端付近の26個のアミノ酸配列に存在することを突き止めた。またこの抗体はウイルスのHA活性を阻害する(HI活性を有する)事も明らかとなりこの部位がウイルスの宿主細胞への吸着、侵入過程で重要は役割を果たしている事が推測された。現在上記の目的3)を達成する為にさらに短いペプチド断片を化学的に合成してマウスに免疫しそのウイルス感染防禦抗原としての活性や強さを検証している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)