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パピローマウイルスの初期遺伝子産物はインターフェロン調節因子の活性を修飾するか?

Research Project

Project/Area Number 05770223
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Virology
Research InstitutionAichi Cancer Center Research Institute

Principal Investigator

清野 透  愛知県がんセンター, ウイルス部, 主任研究員 (10186356)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsインターフェロン調節因子 / トランスアクチベーション / ルシフェラーゼ / ヒトパピローマウイルス / E6遺伝子 / E7遺伝子 / アデノウイルス / E1A
Research Abstract

インターフェロン調節因子(IRF)-1,-2は、インターフェロン(IFN)-alpha,-beta遺伝子の上流の(AAGTGA)n配列に結合し、IFN遺伝子の転写を調節する因子として知られている。ヒトパピローマウイルス(HPV)などのDNA腫瘍ウイルスの初期遺伝子産物がIRF-1,-2の転写制御能を修飾する活性を持っているか否かを検討した。
1.まず、(AAGTGA)n配列をIFN-betaの最小プロモーターの上流に挿入したルシフェラーゼ・レポーター・プラスミド(pClBluc)を作製した。
2.F9細胞に上記レポーター・プラスミドを導入しても、ルシフェラーゼの発現は見られなかった。このことはF9細胞も未分化P19細胞と同様IRFの内在性発現がないことを示唆している。
3.F9細胞にIRF-1発現プラスミドをpClBlucと同時に導入し発現させると少なくとも100倍以上のルシフェラーゼ発現が誘導された。
4.この系にさらにIRF-2を発現させると、報告されているようにルシフェラーゼ発現は強く抑制された。
5.同様に3.の系にさらにアデノウイルス(Ad)2型E1Aを発現させるとIRF-2の場合と同様にルシフェラーゼ発現は強く抑制された。この抑制はAd2型12SE1A、13SE1Aそれぞれ単独でも、またAd12E1Aでも見られた。
6.しかし、3.の系にさらに種々の型(1,5,8,11,21,16,18,47)のHPVのE6あるいはE7を発現させた場合には、ルシフェラーゼ発現はほとんど変化しなかった。
以上の結果から、癌原性やトランスフォーム能の有無にかかわらず、HPVのE6,E7はIRF-1による転写活性化能の修飾には関与していないことが推測された。一方、Ad E1AはIRF-1による転写活性化を抑制する可能性が示唆された。この抑制活性が、レポーター遺伝子の(AAGTGA)n配列を介しているか、あるいは、IFN-beta最小プロモーター配列を介しているか、さらには内在性のIRF-2の発現を介しているかなどを、今後見極める必要がある。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hiraiwa,A.: "Comparative study on E6 and E7 genes of some cutaneous and genital papillomavirus of human orgin for their ability to transform 3Yl cells" Virology. 192. 102-111 (1993)

    • Related Report
      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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