Project/Area Number |
05770241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小松 正子 東北大学, 医学部, 助手 (30186796)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 職業 / 父親 / 先天奇形 / 口唇裂 / 口蓋裂 / 多指 / 合指 / 煙 |
Research Abstract |
はじめに調査票を作成した。調査項目は、両親の喫煙、飲酒、職業、家庭内での殺虫剤等の使用、薬剤摂取などについてであり、母親は妊娠中、父親は受胎期約2か月前についてのそれぞれの暴露状況を質問した。特に、職業暴露については重点をおき、有機溶剤、プラスチック材料、塗料、石油、金属、農薬等について、可能なかぎり化学物質名も把握できるようにした。 症例は東北大学医学部形成外科を受診した体表奇形患者(口唇、口蓋裂、多指・趾、合指・趾、副耳)とし、このうち宮城県内に居住する患者に調査票を手渡した(原則として、初診時)。1993年2月までに約46例に配布し、26例から回答を得た(回収率約57%)。宮城県内のほぼ全症例がこの診療科を受診する。 対照については、患児と性、年齢(±1歳以内)、出生順位、母親の年齢(±2歳以内)居住市町村(仙台市の場合は区)をマッチさせた一般住民を住民台帳閲覧により無作為に選択し調査票を発送、現在調査継続中である(1症例につき対照4名)。 症例父親についての主要項目の集計結果は、父親年齢は平均30.6歳、喫煙者19人(73%)、うち1日20本以上14人(54%)、飲酒毎日(31%)、職業性有機溶剤暴露5人(19%)であった。一般国民と比較して、喫煙率が高い(日本人男子平均60.5%).有機溶剤の約19%という数字も高いものである。 これらの結果は、喫煙、有機溶剤等の暴露が本症に関連あるとする、現在数編ある先行研究の結果に合致する傾向のものであり、今後も継続して研究する。
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