Project/Area Number |
05770271
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
守屋 尚 広島大学, 医学部, 助手 (40243563)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | C型肝炎ウイルス / 母子感染 / HCV抗体 / HCV RNA |
Research Abstract |
広島県内の17病院、愛媛県内17病・医院、合計34病・医院の協力により1990年12月14日から1993年5月31日まで間に妊婦16,714例を対象として第2世代のHCV関連抗体測定系(HCVPHA法)のにHCV抗体の測定を終了した。妊婦検診時の血清を用いた調査により見いだされたHCV抗体陽性妊婦は163例であり、これは、スクリーニング対象の妊婦の0.98%に相当した。このうちすでに分娩を終了した133例の妊婦の出産前後の血清についてHCV RNAの有無の検索を行ったところ、100例(75.2%)にHCV RNAが検出され、HCVキャリアであることが確認された。 これらのHCVキャリアの母親から出生した児を現在follow up中であるが、生後6カ月以上を経過した96例の児、生後12カ月以上を経過した66例について血清中のHCV RNAの検索を行ったところ、1例の児の出生後6カ月目および生後12カ月目の時点における血清中にHCV RNAが検出され、HCV母児感染の成立が確認された。 本調査研究は引き続き進行中であり、最終的にはHCVキャリアの母親から生まれた全ての児が生後12カ月目を迎える約1年後に結論を得る予定であるが、これまでに得られた成績から、結論に至るものではないが、わが国のHCVキャリアの母親から出生した児におけるHCV母児感染成立の頻度は最大限見積っても数パーセント以内に止まるものとの中間的な成績を得ている。
|