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じん肺症における血清抗コラーゲン抗体に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05770284
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Public health/Health science
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

千間 正美  金沢医科大学, 医学部, 助手 (80216564)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsじん肺症 / 肺線維化 / コラーゲン / 抗コラーゲン抗体 / ELISA法
Research Abstract

じん肺症における血清中のI型、III型コラーゲンに対する抗体(抗コラーゲン抗体)を測定し、じん肺症との関連性について検討した。
富山県東部黒部保健所管内在住で出稼ぎ粉じん作業に従事したことがある男性99名(年齢50〜69歳、X線病型1型58名、2型28名、3及び4型13名)を対象とし、同年齢の健常な男性40名を対照とした。抗コラーゲン抗体の測定は、I型、III型コラーゲンをマイクロプレートにコーティングし、血清中のコラーゲン抗体と反応させ、さらに酵素標識した二次抗体を結合させて酵素活性を測定することによりELISA法を用いた。
対照群の抗I型コラーゲン抗体の吸光度の平均値は0.154±0.019、抗III型コラーゲン抗体の吸光度の平均値±標準誤差は0.306±0.024であり、じん肺症群では、それぞれ0.335±0.025、0.510±0.022と有意に高値を示していた。対照群の平均値+2標準偏差以上を抗コラーゲン抗体陽性とすると、抗I型コラーゲン抗体陽性者の割合は、1型36.2%、2型39.3%、3型・4型7.7%で、陽性者は1型、2型に多くみられたが、抗III型コラーゲン抗体陽性者の割合は、1型31.0%、2型25.0%、3型・4型53.8%と3型に陽性者が多くみられた。呼吸機能障害の有無別では、抗I型、抗III型ともに陽性者の割合に差は認めなかった。粉じん作業年数別では、抗III型で作業年数30年以上の場合、やや陽性者の割合が多くなっていた。次に、他の免疫学的検査との関連をみると、抗I型コラーゲン抗体の吸光度とIgGの間に弱い正の相関関係がみられ、また、抗I型、抗III型ともにリウマチ因子陽性者に抗体陽性者がやや多くみられた。
以上、じん肺症においてELISA法を用い、抗I型、抗III型コラーゲン抗体を測定したところ、陽性者が高率にみられ、じん肺症でみられる免疫異常との関連が疑われた。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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