肝特異抗原の高感度酵素免疫測定法の開発に関する研究
Project/Area Number |
05770303
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
瀬尾 泰久 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80187830)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 肝臓 / 特異抗原 / 酵素免疫測定法 / 肝損傷 |
Research Abstract |
本年度末までの研究実績は以下の通りである。 ヒト肝特異抗原(LAS)に対する高感度サンドイッチ酵素免疫測定法を開発し、LASを肝損傷のマーカーとして法医学的応用を試みた。LSAは抗ヒトLSA IgGを不溶化したアフィニティークロマトグラフィーにより精製した。測定はアフィニティー精製抗ヒトLSA IgGを固相化抗体とし、同じくアフィニティーした精製した抗ヒトLSA Fab′ペルオキシダーゼ複合体でサンドイッチして行った。固相に特異的に結合したペルオキシダーゼ活性は、3-(4-hyaroxyphenyl)propionic acidを水素供用体とする蛍光法で測定した。その結果、検出限界は0.52pg/tubeであった。正常ヒト血清中のLSA濃度は、それぞれ成人男性で1.5-1.6ng/ml、女性で0.7-1.0ng/mlであった。LSAの血清中からの回収率は、5mulの血清を加えた場合で53.1-55.5%、10mulの血清を加えた場合で70.6-74.8%であり、回収率に性差は認められなかった。LSAを混じた血痕では、室温で30日経過後の血痕からもLSAが検出された。肝臓を刺入したサンプルからは、高濃度のLSAが検出され、他の臓器に刺入したものとは明確に鑑別可能であった。これらのことから、法医学的試料からLSAを検出することは肝損傷の診断に有用であることが証明された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)