上下肢脂尖部痛覚閾値測定に基づく一鍼灸治療法の実験的検討
Project/Area Number |
05770337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Kansai College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
西口 理恵 関西鍼灸短期大学, 助手 (60249464)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 皮肉鍼 / 皮肉鍼法 / 赤羽法 / 痛覚閾値 / 皮膚温 |
Research Abstract |
【目的】我々は、鍼の治効メカニズムを解明する研究の一貫として、一鍼灸治療法である赤羽式知熱感度測定法に基づく鍼灸治療体系を新たな観点から検討した。赤羽法は有効な治療法として広く普及しているが、問題点も指摘されている。そこで測定部位の初期皮膚温の不均一を改善し、指尖部痛覚閾値を指標に本法の妥当性を検討した。 【方法】被験者は20名(平均19.4歳)であった。痛覚閾値の測定は工藤電機(株)製PAIN ANALYZER(NYT-9002)を用いた。測定部位は手足それぞれの母指から小指までの爪甲根部に位置する経穴6対12部位(24井穴)であった。測定開始時の皮膚温は36.0℃に予備加温した。測定結果による対応する背部の経穴(背部兪穴)への刺激は、直径0.16mm、長さ5mmの皮肉鍼を用いた。 【結果】いずれかの経絡に左右差変動の出現した被験者は20名中18名であった。変動経絡は延べ30経絡が認められた。上肢では24経絡、下肢では6経絡の変動があり、下肢に比べ上肢の経絡に変動が出やすい傾向にあった。変動に対する背部兪穴への刺針の結果、左右差の消失・減少したものは26例(84.7%)で、無効のものが4例(13.3%)であった。 【考察および結果】本実験では痛覚閾値の測定開始皮膚温を一定に保つことによって測定精度が高まり、測定結果の信頼性が高まった。足太陽膀胱経に属する同名の背部兪穴への皮肉鍼刺激によって、痛覚閾値の左右差が著名に減じ、赤羽法の妥当性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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