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HBe抗体陽性B型慢性肝炎の活動性とHBV遺伝子の変異について

Research Project

Project/Area Number 05770348
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Gastroenterology
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

松下 栄紀  金沢大学, 医学部・付属病院, 助手 (00242545)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsB型肝炎ウイルス / インターフェロン / 遺伝子異変
Research Abstract

近年、B型肝炎ウイルス(HBV)キャリアーでのHBe抗原からHBe抗体へのseroconversionはHBV DNAにおけるpre-C領域のpoint mutatoinと深く関与していることが示された。HBVキャリアーでは一般にHBe抗原消失、HBe抗体出現とともに肝炎は鎮静化する。しかし、一部の症例ではHBe抗体出現後もトランスアミナーゼが変動する。このような症例においても、pre-C領域の突然変異は生じていると考えられ、このHBe抗体出現後も活動性を有するHBVではpre-C領域以外の突然変異が存在する可能性も示唆される。そこで、本研究ではこの様な症例におけるIFN治療の反応性をHBe抗原陽性例とで比較し,また,HBV DNAの突然変異についても検討した.
HBe抗原陽性B型慢性肝炎15例,HBe抗原陰性HBe抗体陽性かつDNA-polymerase陽性B型慢性肝炎12例を対象とし,IFN-beta(1回300万単位,週3回12週投与)に対する反応性を比較検討した.また,一部の症例でpre-C領域の塩基配列を解析した.両群間の背景において,トランスアミナーゼやDNA-P活性,組織所見に差は認めなかった.IFN投与終了時および終了後6カ月におけるトランスアミナーゼ正常化例はHBe抗原陽性群では6例(40%),4例(27%),HBe抗体陽性群では9例(75%),6例(50%)であり,後者において高率であった.つまり,HBe抗体陽性で活動性を有する異変株においてもIFNの抗ウイルス作用が有効に働くことが明らかとなった.さらに,HBe抗体陽性で活動性を有する2例においてpre-C領域の塩基配列を解析した結果,2例ともに83番目の塩基がguanineからadenineへの点変異をきたし,その結果コドン28がトリプトファン(TGG)から終止コドン(TAG)に変化していた.
これまでに,HBe抗体陽性の変異株に対するIFNの有効性を検討した報告は本邦では少なく,今回の検討において,活動性を有する変異株においてもIFN治療が有効である可能性が示唆された.

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 松下栄紀 他: "HBe抗体陽性,DNA-P陽性B型慢性活動性肝炎に対するインターフェロン-beta治療の有用性の検討" 日本消化器病学会雑誌. 90. 525-525 (1993)

    • Related Report
      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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