Project/Area Number |
05770373
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
大畑 充 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50231204)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | RGDペプチド / インターフェロン / 血小板凝集能 / 血小板粘着能 / 血小板減少 |
Research Abstract |
将来的にC型慢性肝炎患者のインターフェロン(IFN)投与時の血小板減少に対し、フィブロネクチンなどに含まれる3つのアミノ酸であるRGD(Arg-Gly-Asp)投与が有効となり得るか否かの可能性を検討した。 1.ヒト全血でのRGDによる血小板凝集能・粘着能の抑制効果の検討: (1)健常者20名の全血を採血し、これに3.8%クエン酸ナトリウム10wt%を添加し、段階遠心分離法により血小板を調整した。 (2)血小板を50×10^4/mu1に調整し、これに対し0.01,0.1,1.0mMのRGDを添加し、ADP刺激による最大凝集率を測定したところ、RGDは濃度依存的に凝集能を抑制した。 (3)調整血小板に対し、RGDを0.01,0.1,1.0mM添加し、ガラスビーズ管を用いたSalzman変法にて血小板粘着能を測定した。RGDは濃度依存的に粘着能を抑制した。 (4)これらの結果から現在IFN投与中の患者のINF投与前および投与1週後の全血から血小板を調整し、RGD添加による血小板凝集能・粘着能の抑制効果を検討中である。 2.動物実験によるRGD投与の効果の検討: (1)方法:IFN投与に対するRGD投与の効果を検討するための予備実験として、体重200g前後のSprague-Dawley系雄性ラット24匹に対し四塩化炭素(CCI_4)投与し慢性肝障害モデルを作成した。これにRGDを同時投与しその効果を検討した。すなわちCCI_4、RGDを腹腔内投与し、CCI_4単独群、CCI_4+RGD0.1mg投与群、CCI_4+RGD1.0mg投与群の3郡(各8匹)に分け、肝障害の程度、血小板数を検討した。 (2)結果:各群の血小板数には有意な差は認められず、この実験モデルではRGDによる血小板減少抑制効果は明らかではなかった。また肝障害、肝線維化はむしろRGD投与より増悪する傾向が認められ、現在再検討中である。
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