間質性肺疾患患者におけるIL-8関連物質の遺伝子発現、蛋白産生の検討
Project/Area Number |
05770403
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藤島 清太郎 慶應義塾大学, 医学部・救急部, 助手 (00173419)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | IL-8 / 間質性肺疾患 / 肺胞マクロファージ / フローサイトメトリー / 遺伝子 / PCR / 過敏性肺臓炎 / 特発性肺線維症 |
Research Abstract |
我々は、平成5年度科研費により以下の成果を得た。 1.サンドイッチELISA法による間質性肺疾患患者の肺胞洗浄液(BALF)中IL-8定量: 各種間質性肺疾患群の中では、対照と比較して過敏性肺臓炎でBALF中IL-8が有意に高値を示した。またBALF好中球分画率がBALF中IL-8値と相関した。特発性肺線維症に関しては、BALF中IL-8が高値を取らず、欧米の結果と相いれなかったが、これは当研究の対象症例が安定期にあったためと考えた。一方、試験管内で肺胞マクロファージ、単球、好中球、培養血管内皮細胞、培養上皮細胞を細菌内毒素で刺激し、各々のIL-8産生量を検討したところ、肺胞マクロファージ、単球・血管内皮細胞で多く、特に肺胞腔内では肺胞マクロファージのIL-8産生への関与が大きいと考えられた。 2.フローサイトメトリーによるBALF細胞内IL-8検出: 対照例より得られたBALF中細胞を種々の方法で処理し、細胞内IL-8の検出を試みた。その結果、PFA固定/サポニン処理により、安定して検出することが可能となった。また細菌内毒素で刺激した種々のBALF細胞の中では、特に肺胞マクロファージにおいて細胞内IL-8の増加が検出された。今後、間質性肺疾患患者より採取したBALF細胞につき検討予定である。 3.IL-8遺伝子検出法の確立; まず簡易RNA抽出法で得た総RNAよりoligodTプライマーを用いてcDNAを合成し、さらに一対の合成オリゴ・プライマーを用いてPCR法に増幅し電気泳動ゲル上で検出する方法を確立し、その定量性につき現在検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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