Project/Area Number |
05770425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山田 猛 九州大学, 医学部, 助手 (50230462)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイド / アミロイド前駆体蛋白 / 培養細胞 |
Research Abstract |
[目的]アルツハイマー病(AD)の脳に沈着するbeta蛋白(betaP)が、その前駆体蛋白(APP)から生成される過程を検討する。 [方法]APPの分泌過程を阻害するために、APPsecretaseによるAPPの切断部位のリジンをバリンに置換したAPPcDNA(APP_<K-V>)を作成した。APPのライソゾームへの輸送を促進するために、APPのC末部分をライソゾーム膜蛋白Lamp-1のC末部分にあるライソゾームへの輸送シグナル配列に置換したハイブリッドcDNA(APP-lamp)を作成した。ヒトグリオーマ細胞U251に改変APPcDNAを導入し、stable transformantを得て、ノーザン、ウエスタンブロットおよび免疫沈降法による解析を行った。 [結果]両導入遺伝子の発現量は、mRNA、蛋白レベルとも内因性APPの約10倍認められ、大量に発現されていた。培養上清のAPPN末抗体によるウエスタンブロット解析では、APP_<K-V>はAPPに比して分泌が低下していたが、APP-lampでは明らかな分泌低下は認められなかった。細胞のAPPC末抗体によるウエスタンブロット解析では、APP_<K-V>はAPPに比してより長いC末断片が多く生成されていた。培養上清の抗beta抗体による免疫沈降解析では、APP_<K-V>およびAPPとも4kdのbeta蛋白と考えられるバンドが検出されたが、特に量的な差は認められなかった。 [結論]APPのいわゆるalpha-secretionを阻害するだけでは、betaPの産生増加は起こらないと考えられた。
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