Project/Area Number |
05770437
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
池辺 紳一郎 順天堂大学, 医学部, 助手 (10212797)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | パーキンソン病 / ミトコンドリアDNA / 点変異 |
Research Abstract |
パーキンソン病発症の一因としてミトコンドリアDNA(mtDNA)の変異が考えられ、検索を行なっている。我々はmtDNA上の点変異を正確にしかも効率良く見いだすために蛍光標識を用いた直接塩基配列決定法を開発し、パーキンソン病患者の剖検脳より抽出したmtDNA全長の塩基配列を決定した。パーキンソン病患者10例合計16万5千塩基対の配列を決定し同時に行なった29例の対象者の配列と比較した結果、各症例のmtDNA内において疾患群に特異的な点変異を確認した。 症例1については蛋白翻訳領域内ND2とATPase6に2箇所と12SrRNA内に1箇所、16SrRNA内に2箇所の変異を確認した。症例2については蛋白翻訳領域内ND6に1箇所とtRNA^<Thr>内に1箇所。症例3は蛋白翻訳領域内ND2とND4に2箇所と12SrRNA内に3箇所。症例4は蛋白翻訳領域内ND2とND5に2箇所とtRNA^<Gln>内に1箇所。症例5は蛋白翻訳領域内ND5に1箇所と12SrRNA内に1箇所。症例6は16SrRNA、tRNA^<Gln>、tRNA^<Thr>内にそれぞれ1箇所ずつ。症例7は蛋白翻訳領域内ND2とATP^<ase>6に1箇所と12SrRNA,tRNA^<Ala>,tRNA^<Leu>内にそれぞれ1箇所。症例8は16SrRNA内とtRNAGln内に1箇所ずつ。症例9は蛋白翻訳領域内ATPase6とND4に2箇所。症例10は蛋白翻訳領域内に1箇所と12SrRNA内に1箇所の点変異が確認された。 現在それぞれの特異的点変異の頻度を疾患及び正常対照患者の数を増やし、制限酵素を用いた方法で検索を進めている。
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