正中神経SEP短潜時成分の起源の解明;junctional potential理論の応用
Project/Area Number |
05770439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
園生 雅弘 帝京大学, 医学部, 講師 (40231386)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 体性感覚誘発電位 / 正中神経 / junctional potential / 遠隔電場電位 |
Research Abstract |
本年度においては約20名の正常被検者について種々のモンタージュにおける多チャンネルSEP記録を行い、正中神経刺激SEPの体表分布を検討した。その結果、各成分の起源について以下の結論を得た。 (1)N6成分は、junctional potentialとしての性質を有するがその発生機序には未解明の点が残る。 (2)P9成分は、広範に分布しjunctional potentialとしての性質を有し、その発生には上肢-体幹-頭部のvolume conductor changeの関与が第一に考えられる。 (3)N10-P11成分は、従来神経根または後索起源と考えられて来たが、junctional potentialとして一元的に説明することは困難であり、また個人間の変異も強くその起源について再考を要する。 (4)N12成分は安定した成分であり大後頭孔近辺でのjunctional potentialとして説明可能である。 これらの主たる研究成果については、雑誌Electroencephalography and clinical Neurophysiologyに投稿する一論文として、発表準備中である(11.研究発表の項には含まれない)。 また、頚椎症、脊髄空洞症などの頚髄疾患の患者についてもSEP検査を施行し、1cN13成分は頚髄後角由来と考えられ頚髄灰白質障害の指標として有用であること、ucN13成分にはspinomedullary tractの感覚二次ニューロンからの入力が貢献している可能性が示唆されること、N10成分の起源は神経根とは限定できないことなどの知見を得た。これらの研究成果の一部は11.研究発表の項の一論文として既に発表し、また雑誌Electroencephalography and clinical Neurophysiologyに投稿する一論文として研究成果の全容を発表準備中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)