正常および各種心疾患におけるナトリウム利尿ペプチドファミリーの研究
Project/Area Number |
05770469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
城ヶ崎 倫久 熊本大学, 医学部付属病院, 助手 (20226377)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 心房性ナトリウム利尿ペプチド / 脳性ナトリウム利尿ペプチド / 急性心筋梗塞 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
心臓は血液を循環させるポンプとしてのみ考えられてきたが、近年、強力なナトリウム利尿作用、血管拡張作用およびレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の抑制作用を有する心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)および脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)を分泌する内分泌器官でもあることが明らかにされた。 今回、我々は正常心5例および梗塞心5例において、ANPおよびBNPの発現を免疫組織化学的に検討した。正常心においては心房筋細胞にのみANPおよびBNPの免疫活性が認められたが、心室筋細胞には認められなかった。一方、梗塞心においては心房のみならず心室筋細胞においても、特に梗塞周囲の心室筋細胞内にANPおよびBNPの免疫活性が認められた。また、急性心筋梗塞患者50例を対象として、入院第1日の6時間毎、2日、3日、4日、1週間、2週間、4週間と末梢静脈より採血し、血中ANP・BNP濃度を測定した。その結果、心筋梗塞急性期においては血中BNP濃度の増加は著しく、1ヵ月にわたり高値を持続することを明らかにした。また血中BNP濃度は心機能が悪い症例で5日前後に2つめのピークをつくり、いわゆる二峰性パターンを呈することを明らかにした。最後に、過呼吸により再現生をもって発作が誘発される冠攣縮性狭心症患者20例を対象としてANPおよびBNPの各々0.02mug/kg/min、および0.05mug/kg/minの静脈内点滴が過呼吸によって誘発される狭心症発作を抑制できることを証明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)