神経芽細胞腫および小児白血病におけるMn-SOD増加の意義
Project/Area Number |
05770575
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
川村 尚久 大阪医科大学, 医学部, 助手 (50247863)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Mn-SOD / ELISA / 神経芽腫 / 急性白血病 / 血球貧食症候群 / サイトカイン / 活性酸素 |
Research Abstract |
申請者らは、小児における血清Mn-SODの正常値を決定し、これまでに種々の小児血液腫瘍疾患のなかで神経芽細胞腫・急性骨髄性白血病および血球貪食症候群など患者においてMn-SOD値が高いことなどを見い出した。これらの事実は3rd International Symposium ON Neuroblastoma Screening, 6th Internatonal Conference on Superoxide and Superoxide Dismutase,日本癌学会・第96回日本小児科学会・第35小児血液学会等に報告した。前述の2つの国際学会のproceedingは印刷中であり、新しい知見については論文作製中である。 小児血液腫瘍疾患(特に白血病や食細胞機能異常症)におけるMn-SOD増加の臨床的意義および生化学的意義を検討しようと申請期間内にこれら患者の血清および血球より、Mn-SOD量・活性酸素産生能およびサイトカイン濃度をただちに測定する研究状況を設定し、患者データよ臨床的意義を検討している。臨床検体は付属病院や関連病院だけでなく全国組織である小児癌白血病研究グループ(CCLSG藤本孟男 代表)を通して集め、これら疾患におけるMn-SOD増加の臨床的意義および生化学的意義を検討しようと申請期間内に培養細胞株を用いたMn-SODの誘導発現を蛋白レベルであるいはmRNAレベルでの確認実験に着手している。培養細胞株において腫瘍壊死因子(TNF)やIL-1などのサイトカインによりMn-SODが誘導されることも報告され、腫瘍マーカーとしてまたサイトカインを反映する蛋白としてMn-SODの持つ意味が注目され、白血病や食細胞機能異常症の多彩な臨床症状や臓器障害に活性酸素やサイトカインが深く関わり、Mn-SODの誘導発現を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)