ランゲPルハンス細胞の表皮内分布機構の数理科学的研究
Project/Area Number |
05770615
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
沼原 利彦 香川医科大学, 医学部, 助手 (80198556)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / 表皮内ランゲルハンス細胞分布 / 形の数理 / 空間配置の統計 / シミュレーション / ソフトコアモデル / Hopkins-Skellam Index / Ono Index |
Research Abstract |
ランゲルハンス細胞(LC)の表皮内分布は,その機能を果たすために最適配置されているはずであるが,その配置パターンを数理科学的に扱った報告は無かった。本研究の目標は,表皮内LC分布パターンを形の数理・空間配置の統計という分野からアプローチし,LC表皮内分布機構のコンピューターシミュレーションを行えるようにすることにある。 モルモット腹部表皮シートを利用し,染色後顕微鏡撮影したフィルムの画像入力・画像解析からLC表皮内分布Mapped dataを作成。Mapped dataから空間配置パターンの解析にはMacintosh【◯!R】上のMathematica2.2【◯!R】で自作プログラムを作成。配置パターンの分類・比較・検定にはHopkins-Skellam Index,Morisita Indexを,配置のランダムネスの測定やモデルのあてはめにVoronoi-Delaunay解析を,細胞間相互作用の予備的解析に小野函数などを応用し,解析を進めてきた。 現在までの成果は,(1)LC分布パターンを様々な方法で定量的に記述比較できた,(2)正常表皮LC分布は有意水準十億分の1で規則型である,(3)規則性を保つため距離24mumで急峻に立ち上がるタイプの反発力が存在,(4)この反発力はソフトコアモデルを応用してシミュレーションができると考えられること,などである。 今後は,尤度法による計算機実験と実際の表皮LC分布パターンとの比較を繰返し,表皮内LC間相互作用力を記述するソフトコアポテンシャルモデル式の決定を進めてゆきたい(将来モデル式の決定ができた時点で成果を論文として報告予定である)。 なお,今年度の成果の一部は,第1回皮膚科コンピュータークラブ(1993.11.26,四日市),第1回四国四大学皮膚科研究会(1993.12.3,徳島),第1回コンピューターサイエンス研究会(1994.2.20,東京)で発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)