Research Abstract |
今回の研究では壮年性脱毛症者ならびに正常者から採取した血清における5alphareductase活性を測定することにより,壮年性脱毛症で肥大化した皮脂腺の男性ホルモン活性を比較検討した. 【結果】壮年性脱毛症6名(A群)とコントロールとして正常者5名(B群)の血清を採取したA・B群それぞれの血清に対しグルクロニド抱合によりtestosteroneを,選択的硫酸アンモニウム沈殿法によりsex hormone binding-globulin binding capacityを,ジエチルエーテル・beta-グルクロニダーゼを加えた加水分解法を用い5alpha reductaseによる代謝産物である3alpha,17beta-androstanediol glucuronideおよびandrosterone glucuronideを測定した. 今回の研究の結果,壮年性脱毛症者血清と正常人コントロール血清との間では血清testosterone濃度およびsex hormone binding-globulinbinding capacityおよび5alphareductase活性の有意差は認められなかった.
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