ドーパミン・トランスポーターの脳内画像化に関する研究
Project/Area Number |
05770684
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山上 英利 大阪大学, 医学部, 助手 (10239866)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ドーパミン・トランスポーター / RTI‐55 / セロトニン・トランスポーター / 神経受容体イメージング |
Research Abstract |
脳内ドーパミン・トランスポーター(DAT)を画像化するための基礎研究として、DATの選択的リガンドとして開発された[^<125>I]RTI‐55(3‐beta‐(4‐iodphenyl)‐tropan‐2beta‐carboxylic acid methyl ester)のラット脳内結合部位をin vitroおよびin vivoで検討した。 1.in vitroでの[^<125>I]RTI‐55の脳内結合部位に関する検討 今回の研究で[^<125>I]RTI‐55in vitroで線条体の豊富に存在するDATのみならず視床下部に豊富にあるセロトニン・トランスポーター(5HTT)にも結合することが明らかになった。そこで、5HTTに選択的なリガンドであるクロミプラミンを用いて[^<125>I]RTI‐55の5HTTへの結合を阻害し、DATだけを画像化することを試みこれに成功した。 II in vivo でのドーパミン・トランスポーターの選択的画像化 本研究でin vivo においても[^<125>I]RTI‐55はDATのみならず5HTTにも結合することが明らかになった。そこでin vitroと同様にin vivoにおいてもクロミプラミンを用いて5HTTへの結合を阻害することによりDATの選択的画像化に成功した。 本研究の成果をいかしたDATの選択的画像化は、ドーパミン神経系に変化をきたす疾患の病態解明に役立つと期待される。現在、この成果をふまえて「ドーパミン・トランスポーターの特異的なリガンドを用いた脳虚血の陽性画像化」の研究(平成6 年度化学研究費補助金、奨励研究(A )に募集中)の予備実験を行っている。
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Report
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Research Products
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