Project/Area Number |
05770699
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
谷本 伸弘 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10171860)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1993: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | MRI / 肝細胞癌 / 造影剤 / 酸化鉄コロイド |
Research Abstract |
1、肝癌合併肝硬変ラットモデルの作製:6-7週齢の雌Donryuラット40匹に対し0.06%-3'-methyl-4'-dimethylaminoazobenzen含有食を連続12週投与後、通常食に切り替え経過中の体重の推移によりCCI4を7-10日毎に皮下注した。3'-MeDAB食開始後約6ヵ月で、肝癌合併肝硬変が40匹中38匹に成立した。このうち8匹は肝癌破裂や肝不全により経過中死亡し、残30匹に対し肝網内系に集積する造影剤である酸化鉄コロイド(栄研化学AMI-25:平均粒子径140nm)を併用したMRIを施行した。 2、酸化鉄コロイド静注(投与量30mumol/kg)におけるMRI(GE社SIGNA、静磁場強度1.5テスラ)にて腫瘍以外の肝実質は著明に低信号化を示し、静注前に比して明らかな腫瘍-肝臓コントラストの向上が得られた。撮像領域14cm、スライス厚4mmのスピンエコーT2強調像にて検出できた最小腫瘍径は1mmであった。MRI施行後屠殺し得られたスキャン断面と同一断面の病理標本による腫瘍の局在とMRI上の腫瘍局在はよく相関した。肝再生結節は鉄染色にて酸化鉄コロイドを取り込んでいたがその程度は正常ラット肝に比較して少なく、むしろ鉄は再生結節周囲の線維化部に多く認められた。しかしMRIにて肝再生結節は酸化鉄コロイドにより低信号化を示し、肝癌との鑑別は可能であった。肝再生結節と良悪性境界領域の肝結節の鑑別は病理学的にも難しく、さらに検討が必要と思われた。
|