Microdialysis法による欝病モデル動物の脳内アミン動態に関する研究
Project/Area Number |
05770720
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
山下 勝也 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (80239962)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | うつ病モデル / Microdialysis / MHPG / レセルピン / DOPAC / ストレス |
Research Abstract |
長期の強制歩行ストレスを加えて作成したうつ病モデルラットにcate-cholamine(CA)涸渇薬のreserpineを投与して、CA代謝物の3-methoxy-4-hydroxyphenylethyleneglycol(MHPG)及び3,4-dihydroxyphenylacetic acid(DOPAC)の細胞外への遊出状態をin vivo microdialysis法を用いて検討した。結果はreserpine投与によるfree及びtotalMHPGの反応については、対照群では、投与1〜2時間後の増加(前値より50%以上増加)とその後の低下(9時間後には前値より70%以上低下)がみられた。モデル群では前値に対する増加及び低下の変化率は、対照群に比べて有意に小さかった。回復群では、初期の増加は対照群に同様の変化を示したが、低下はより緩やかであった。reserpine投与によるDOPACの反応については、対照群と回復群において増加傾向がみられたが、モデル群ではそのような傾向はなく、しかも3時間後に対照群に比し有意に低値を示した。対照群にみられたMHPGの2相性の変化は、neuron内の貯蔵顆粒膜への取り込みを阻害されたnoradrenalinが急速に代謝され細胞外へ遊出したものと思われた。モデル群ではその過程に何らかの障害があるものと推定された。同モデルでは以前、青斑核細胞の粗面小胞体膜構造の変性が認められており、貯蔵顆粒膜にも形態的、機能的変化が起こっている可能性や、またこのモデルではCAが、何らかの異常な状態で貯留しているために、reserpineにより涸渇されにくいという可能性も考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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