Project/Area Number |
05770773
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
佐藤 忍 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80244424)
|
Project Period (FY) |
1993
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ラット / 脂肪細胞 / インスリン / 糖輸送 / 糖輸送担体 / インスリン抵抗性 / translocation |
Research Abstract |
肥満成立過程における糖輸送機構の解明に関する研究から以下の如きの結果を得た。 (1).in vivoの系として糖負荷試験:対照(C)群に比して視床下部腹内側核破壊(V)群では1週後では血糖消失率は有意に上昇し、4週以降有意に低下、インスリン抵抗性が肥満成立期において認められた。 (2).単離脂肪細胞の糖輸送活性におけるインスリン刺激効果:C群の傍子宮脂肪組織より調整した脂肪組織ではインスリンの添加により約15倍の糖輸送活性 3-O-methylglucose transport (0.3fmol/cell/min v.s.4.5fmol/cell/min)を認めたが、V群1週では基礎状態、インスリン刺激ともに有意の糖輸送活性亢進を示し(0.4v.s.7.1)、インスリン感受性は亢進していた。しかしながら、V群4週では基礎状態の糖輸送活性は亢進していたが、インスリン刺激効果はむしろ低下し(0.6v.s.2.2)、インスリン抵抗性が脂肪細胞で確認された。 (3).糖輸送担体GLUT4の細胞内動態の研究:細胞膜と細胞内膜(Golgi複合体膜)のGLUT4の定量い、C群ではインスリン刺激により細胞膜分画で4-5倍の増加とそれに相補的に細胞内膜分画のGLUT4の減少を認めたが、V群1週後では基礎状態、インスリン刺激ともに細胞膜分画、細胞内膜分画の両方でC群に比して増加を認めた。このことは細胞内総GLUT4量が増加し細胞内プール増加にもとずくtranslocationの亢進が糖輸送活性の亢進の主因であることを示唆した。V群4週後では基礎状態では細胞膜分画ではGLUT4の増加を認めたが、細胞内膜分画では低下し、インスリン刺激では細胞膜分画、細胞内膜分画の両方でC群に比して低下を認めた。以上より糖輸送担体GLUT4細胞内プールの減少がインスリン抵抗性の一因になっていることが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)