Project/Area Number |
05770784
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
虎谷 正三 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70221439)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 開腹ストレス / 熱ショック蛋白質(HSP) / HSP 70.72.90 / 大動脈 / 副腎 / 腎臓 |
Research Abstract |
ウィスター系雄ラットに開腹手技のストレスを加え、経時的に屠殺し各臓器におけるストレス蛋白質(熱ショック蛋白質:HSP)の変動をみた。方法としては、腹部大動脈・副腎・腎臓を摘出し、蒸留水中でホモジナイズし、18000Gの遠心にてその上清を採取し検体とした。これを5μg蛋白質/20μlに調節し、SDSポリアクリルアミド電気泳動で展開した。さらにニトロセルロース膜に転写後、Westernblotアッセイを行った。一次抗体にはHSP70と90に対するポリクロナル抗体を用い、二次抗体には抗家兎IgG抗血清を用い、ケミノルミネッセンス法にて検出した。腹部大動脈では開腹ストレスを加えて2日目にHSP90が若干増加傾向を示した。HSP70には1、2、3日目で有意の変動を認めなかった。腎臓ではHSP70/90共に有意の変動がみられなかった。副腎においてもHSP70/90に有意な変動をみなかったものの、HSP72に対する抗血清で検討したところ、開腹ストレス2日目に有意な増加を認め、3日目にも若干の増加傾向が認められた。 今回の実験よりストレスに対して腹部大動脈のHSP90が応答する可能性が示唆された。より明確な結論を得るためにはHSPのmRNAの定量化が必要と考え、現在competitivePCRを検討中である。最近、動脈の内皮細胞では虚血ストレスによって誘導される蛋白質は従来報告されているHSPとは異なるものであるとの報告があり、動脈内でもその構成細胞によっては異なるストレス応答がみられる可能性が示唆される。この点も今後の検討項目であると考えている。
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