成長ホルモン分泌促進因子遺伝子発現に対するリマトスタチンの効果
Project/Area Number |
05770785
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
杉原 仁 日本医科大学, 医学部, 助手 (60183414)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 成長ホルモン(GH) / 成長ホルモン受容体 / 下垂体 / ラット / GH in RNA |
Research Abstract |
成長ホルモン(GH)は視床下部に作用して視床下部ホルモンの分泌合成を修飾することが明らかとなっている。我々はラットの下垂体においてGH受容体(GHR)遺伝子発現がGH産生細胞に比較的選択的に分布することをin situ hybridization法を用いて明らかにした。この成績からGHは視床下部ばかりでなく下垂体にも作用してGH産生細胞の機能を修飾する可能性を考えた。これを検討するため下垂体培養細胞を用いて以下の観察を行った。 成熟雄ウイスター系ラットの下垂体前葉を取り出した後、細胞を単離しDMEM+10%FCS中で3日間培養した。培養4日目に細胞を洗い、培養液をDMEMに交換した。一群の細胞にはヒトGH(hGH)(10^<10>M-10^6M)を添加し、他群には抗ラットGH抗体を添加した。(最終濃度1:10000-25000)。24時間培養後ノザン解析により細胞のGHmRNA量を測定した。培養液のラットGH濃度はRIAで測定した。 1,外因生にhGHを添加した時の培養液のラットGH濃度と細胞のGHmRNA量は対照群と比較して各々差がなかった。 2,抗ラットGH抗体を加え培養液の内因性GHを中和するとGHmRNA量は対照群に比較して増加した。 この成績は内因性GHが存在する時には外因性にGHを投与してもGHの合成、分泌には影響を与えないが、培養液中のGHを中和することによりGHの合成が高進することを示唆する成績と考えた。以上よりGHは下垂体のGHRに作用し、GHの合成に関与している可能性が考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)