造血幹細胞の増殖、分化に関与する受容体型チロシンキナーゼTIEファミリーの解析
Project/Area Number |
05770806
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岩間 厚志 熊本大学, 医学部, 助手 (70244126)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 受容体型チロシンキナーゼ / tie / tek / 造血幹細胞 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
マウス造血幹細胞よりRT-PCR法を用いて、受容体型チロシンキナーゼTIE及びTEK/JILのDNA断片をクローニングし、これらをプローブとしてTIE及びTEKのcDNA全長を単離した。構造解析の結果、TIEとTEKは細胞外にEGF-Like domain,Lg-Like domain,及びFibronectin typeIII domainを共有し一つの独立したサブファミリーを形成することが判明した。TIEとTEKは、最近血管内皮細胞における発現が報告されているが、我々は造血系においてTIEとTEKともに未分化血液細胞、特に骨髄のLin-Sca-1+c-KIT+の幹細胞分画に強く発現することをmRNAレヴェルで確認した。また、我々は別個にヒトTIEのcDNA全長も単離し、ヒトTIEもCD34陽性の幹細胞分画に強く発現することを確認している。また、ヒトTIEは巨核球系の細胞株にも発現していた。以上より,tieとtekは血液系において幹細胞に発現し、tieはヒトでは巨核球系にも発現しこれらの細胞の増殖、分化に関与する可能性が考えられる。そこで我々はヒトTIEの細胞外ドメイン部分をCOS7細胞に強制発現させ、培養上清よりヒトTIEの細胞外ドメイン蛋白を精製し、これをマウスに免疫し抗ヒトTIEモノクローナル抗体を作成した。また、マウスTIEの細胞外ドメイン蛋白も精製し現在ラットに免疫中である。今後モノクロナール抗体を用いて、骨髄造血細胞におけるTIEの発現を検討するとともにFACSを用いてTIE陽性細胞を集め、in vitroおよびin vivoでの増殖、分化能を検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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