Research Abstract |
現在までに予定していた2-[1-13C]palmitoyl-1,3-dioctanoyl grycerolと1(3)-[13C]palmitoyl-2,3(1)-dioctanoyl grycerolが入手できなかったため、代用としてtripalmitin-2-glycero-palmitoyl-2-13Cとtripalmitin-2,2,2-13C3を用いて結合部位による加水分解の比較を行った。呼気テストの結果は投与12時間後の酸化率が前者(2位に結合したもの)で3.1±2.4%dose(mean±S.D.)、後者(1、2、3全てに結合したもの)で1.3±1.0%doceであり有意差は認めなかった。この結果よりtripalmitinにおいては特に本研究のように対象が新生児であると長鎖志望の摂取直後の酸化率は低く、本法ではこれらの差を得るための感度が不十分と考えられた。そこで今回は長鎖と中鎖脂肪の摂取後の酸化率の比較をtripalmitinとtrioctanoinにて検討した。 ttioctanoin投与における呼気中^<13>CO_2累積出現率は投与後6時間で46.2±3.6%dose、tripalmitinでは投与後12時間で2.7±1.6%doseであり、有意にトリオクタノインで高値であった。(p<0.01) 長鎖脂肪は一度脂肪組織に蓄積されてから利用されるため、中鎖脂肪に比べて摂取後の酸化速度が遅いことが知られているが、今回の成績は成人と同様かつ成人における値と比較してもpalmitinの呼気中出現率は低値を示していた。新生児期に犀成人より低値を示すのは消化吸収の差と、成長期であるため高率に蓄積されていることなどが考えられる。
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