Research Abstract |
1.生後60日の白色レグホン鶏よりsynovial membraneを含めて第3趾深趾屈筋腱を採取した。この腱をsynovial membraneと腱に分け,それぞれを1mm角に細切し10%FCS加DME培地で初代培養した。 1)synovial membraneからはepithelial like cellが増殖しており,トリプシン処理後10%FCS加DME培地で継代培養をおこなうことができた。 2)腱からは大型のfibroblast like cellと小型のfibroblast like cellが増殖しているが,小型のfibroblast like cell優位であった。この二種類のfibroblast like cellを分離するために,腱を腱組織とepitenonまたはepitenonの疎性結合組織に分離して,それぞれを初代培養した。腱組織からは小型のfibroblast like cellが増殖し,トリプシン処理後10%FCS加DME培地で継代培養をおこなうことができた。 2.継代培養できたepithelial like cellと小型のfibroblast like cellをFlexcell社製Flexercell培養プレート で伸縮状態下に培養した。 1)伸縮製培養プレートに1×10^4,2×10^4,5×10^4個ずつ入れ培養し,至適培養細胞数を決定した。 2)伸縮刺激の至適条件を決定するために,伸縮率,伸展時間を検討した。25秒伸展5分弛緩,5秒伸展5秒弛緩で伸縮刺激を加えた。また,アスコルビン酸投与群と非投与群を作製し,細胞の増殖,コラーゲン産生量を検討する。25秒伸展5分弛緩群で小型のfibroblast like cellは張力方向に並行に配列する傾向が見られた。 3.三種類の細胞の継代培養系を作製し,伸縮刺激を加えた群と加えない群での細胞の配列,コラーゲン産生能,細胞骨格を組織学的,免疫組織学的,電子顕微鏡学的に検討する予定である。
|