Project/Area Number |
05770920
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
矢野 誠司 島根医科大学, 医学部, 助手 (10220203)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 体外手術 / 肝切除術 / 無肝期 |
Research Abstract |
今回は、体外肝切除の臨床実施に向けての基礎実験として、雑種犬を用いて、bio-pumpの使用に関して、その操着や維持などの具体的な手技を確立させるとともに、主にtechnicalな問題について検討した。その結果、bio-pump使用下の全くの無肝期の状態で、最長5時間まで生存させることができ、technicalには実施可能となった。今後、これまで通りに雑種犬や豚を使って体外肝切除の手術手技の鍛練をかさねるとともに、その手技的な改良をさらに進めていきたい。また、体外肝切除術の安全性を確立するために、まず、無肝期における循環動態の変化や代謝系に及ぼす影響など、無肝期が術中術後に生体に及ぼす影響について具体的な検討を加えたい。さらに、これらのデータをもとに、各種薬剤などにより、無肝期が生体に及ぼす障害を軽減させるための手段を見い出していきたい。一方で、肝移植をすでに臨床実施している他施設での見学実習により、その具体的な手術手技及び術中術後管理について見聞を広げ、今後の参考にしていく予定である。本術式が外科手術にもたらす恩恵には計り知れないものがあり、将来的には、当施設でも臨床例において、従来の外科的手術では不可能でありかつ肝移植の適応とはならないような転移性肝癌や肝細胞癌に対して、安全に体外肝切除ができるように準備を進めていくつもりである。
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