Project/Area Number |
05770949
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
楠山 明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80205088)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 超音波内視鏡 / 胃癌 / 深達度 / リンパ節転移 / 上部消化管内視鏡 / 動注化学療法 / 効果判定 |
Research Abstract |
われわれの施設では胃癌の術前進行程度の診断の一つとして4年6カ月前より超音波内視鏡(GF-UM2,3)が導入され、深達度、リンパ節転移の有無を検討している。すでに超音波内視鏡検査を施行した症例は過去4年間に約500例余となっている。これらの手術摘出標本を詳細に検討するため、さらに多数の連続切片を作成して、病理学者の指導を受けつつ病巣の範囲と深達度、リンパ節転移について再検討し、それらを再構築すると共に、各々の症例の術前診断(上部消化管内視鏡所見、超音波内視鏡所見)と対比し、いかなる所見が病理組織学的所見と一致するかなどを詳細、厳密に検討した。さらに、胃癌の術前動注化学療法の効果判定に関しても、治療前後で上部消化管内視鏡、超音波内視鏡を施行し、同様に術後の摘出標本とを詳細に対比検討した。 その結果、深達度診断に関しては、早期癌・進行癌の鑑別は約90%、全体の正診率は約65%であり、潰瘍(線維化)を伴った症例や深達度mの症例の診断率は低かった。リンパ節転移診断は正診率約75%であり、内部エコーは超音波画像からの詳細な描出・解析は難しいものの、リンパ節の大きさ・形態・性状より病理組織学的所見の対比から転移陽性の傾向が得られた。動注化学療法の効果判定に関しては、現在まだ検討中であるが、上部消化管内視鏡所見、超音波内視鏡所見、病理組織学的所見の各々に偏りが見られ、単独での判定よりも総合的に判定した方が良い傾向であった。
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