Project/Area Number |
05770957
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
肥田 仁一 近畿大学, 医学部, 助手 (20238306)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1993: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 神経浸潤 / ラミニン染色 / 腹膜播種 / 予後因子 |
Research Abstract |
抗ラミニン抗体を用いて胃癌の切除切片を染色し、神経の染色性をS‐100染色、鍍銀染色と比較検討したところ、ラミニン染色ではnerve fiber表面と、perineuriumが明瞭に染色されることを明らかとした。 このラミニン染色を用いて胃癌の神経浸潤(PNI)を判定し、PNIと病理組織学的所見との関係、各種進展形式との関係、再発形式との関係について検討した。 胃癌切除283例の検討を行ったところ、PNI陽性の癌病巣は、肉眼型は浸潤型、癌占居部位は全体型、周在性は全周性に多く、組織型は未分化型、浸潤増殖様式はINFgammaに高率にみられた。 進展形式および再発形式との関係では、腹膜播種転移および腹膜再発とPNIは関係があり、特に壁深達度T2おける腹膜再発と有意の関係がみられた。 Coxのハザードモデルによる多変量解析を行ったところ、PNIがもっとも予後に関与する因子であるという結果が得られた。 以上の結果を近畿大学医学会誌に掲載し、研究分担者の学位論文と認められた。 今後さらにT2胃癌症例を増やし、PNIと腹膜播種転移、腹膜再発との関係を検討していく予定である。また、以前から施行している術中洗浄細胞診とPNIとの関係についても検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)