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ヒト肺癌の転移機構の解明に関する分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 05770983
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Thoracic surgery
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

知元 正行  独協医科大学, 医学部, 講師 (40191902)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsヒト肺癌 / 癌転移 / CEA
Research Abstract

癌の他臓器転移は、患者の臨床治療を左右する重要な問題である。そこで、転移能の無い肺癌細胞に分子生物学的手法でCEAを導入することで、転移能を人為的に付与させ、癌の転移機構の一部を解明するための検討を行った。CEAは消化器癌にて発見された胎児性蛋白で、その後多くの癌にて、腫瘍マーカーとして有用に利用されているが、1987年及川らがこの遺伝子をクローニングし、この塩基配列の一部が免疫グロブリン類似の構造を有し、この蛋白質を発現した細胞は凝集能が高いなどにより、新たに癌転移の関連が考えられている物質である。
既に、株化された肺癌細胞11例、新たに株化しているものの4例およびその他癌5株のCEAの産生を調べた結果、肺癌の15株でCEA産生の高値であったもの4株、僅かに産生の見られたもの6株、産生の見られなかったもの5株であった。CEA産生の見られなかった肺癌細胞2株に及川より分与されたCEA遺伝子をトランスフクトし、CEA遺伝子を発現した細胞をクローニングした。この細胞の接着能および転移能を調べたところ、CEA遺伝子トランスフェクタントの癌細胞では、接着性が弱まっており、ヌードマウスの筋肉内移植すると軽度ではあるが肺に転移を生じ、肺転移癌細胞でもCEAの発現が見られた。同様に行ったヒト正常肺および肝細胞のトランスフェクタントには、腫瘍形成および転移増殖は認められなかった。また、これらの親株細胞は移植部位で腫瘍形成するが、移転は見られなかったことは、CEAの転移形成への関与を示唆していた。CEAが臨床の転移に関係するかを手術材料のCEAの発現で調べたところ、少数例の一部の症例で関与を認めた。しかし、転移は複雑な機構により成立していることから、別の要因との関連の検討が必要であろう。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2016-04-21  

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