Project/Area Number |
05771115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大島 勉 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50223805)
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Project Period (FY) |
1993 – 1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ネコ / 吃逆 / 鼻咽頭 / 呼吸調節 |
Research Abstract |
再現性のよい吃逆誘発法は今だに報告されていない。今回我々は、麻酔のかかった自発呼吸するネコで背側鼻咽頭部を機械的に刺激すると吃逆と同一の固定運動パターンを有する反射を必ず誘発できることを実証した。この反応の特徴は短く強力な吸気努力とそれに伴う声帯閉鎖に関連した同調活動であり、腹筋の呼気性活動は抑制された。 Newsom Davisは吃逆の発生率が呼吸サイクルによって変化し、吸気中期で高く、呼気中期で最も低いことを報告した。同様な所見が今回の吃逆様反応にもみられた。CO2吸入やクロルプロマジン投与によって吃逆は抑制されることが知られているが、この吃逆様反応も同様に抑制された。 これらの結果から今回の動物実験で誘発された吃逆様反応が臨床的観察で立証された吃逆の特性と一致することが示された。これはこの吃逆様反応が人間の吃逆のモデルになりうることを示唆するものである。 鼻咽頭の機械的刺激の呼吸に与える影響はこれまで幾人かの研究者によって報告されたが、それは短く強い吸気反射としてで、“吸引反射"とか“咽頭吸気反射"と命名された。しかし、過去の研究で胸壁の吸気性活動と連結させて内因性喉頭筋の活動や声帯の動きを検討したものはなかった。こういった局面を考慮に入れると、吃逆反射を声帯の閉鎖した吸引反射と定義しうることが示唆される。
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