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脳神経外科術後血圧管理におけるアンギオテンシンI変換酵素阻害剤の有効性

Research Project

Project/Area Number 05771126
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Anesthesiology/Resuscitation studies
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

桑山 直人  名古屋大学, 医学部, 助手 (00225327)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsアンギオテンシン変換酵素阻害剤 / レニン-アンギオテンシンシステム / 術後高血圧症 / 脳神経外科手術
Research Abstract

脳外科術後患者のレニン-アンギオテンシン系の活性を明かにするため、16例の脳外科患者と10例の胸腹部外科患者における各物質の濃度を比較した。前者でアンギオテンシンI,II有意に高値で、その要因として、単に手術侵襲によるストレスではなく、前者の中心静脈圧と術中の水分出納が有意に低いことが示唆された。
次に、このことを踏まえて、脳外科術後の高血圧に対する降圧剤としてニカルジピンとエナラプリルの効果について検討した。術直後はニカルジピンの持続静脈内投与をし、十分な降圧が得られなかった症例にエナラプリルを胃管から投与した。ニカルジピン投与後24時間ではレニン-アンギオテンシン系は有意差はないものの依然上昇傾向を呈したが、エナラプリル投与後24時間ではアンギオテンシンII,アルドステロン,アルギニン-バゾプレッシンは有意に低下し、目標とする血圧まで降圧できた。レニン-アンギオテンシン系の活性化された状態の高血圧にはニカルジピンのようなCaブロッカーでは更にその活性を助長するために降圧効果が得られにくい。その点では、エナラプリルのようなアンギオテンシンI変換酵素阻害剤はこの悪循環を断ち切ることによって十分な降圧効果が得られる。
今回使用したエナラプリルの投与量の範囲では、経頭蓋的超音波血流計で測定される能血流速は有意な変化を来さなかった。
今後は更にアンギオテンシンI変換酵素阻害剤の内因性カテコラミンの動向に対する影響や、alpha,betaブロッカーとの降圧効果に対する比較検討を進める予定である。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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